新型コロナの不都合な真実
―― 永続化するウイルスとの闘い
The Forever Virus
A Strategy for the Long Fight Against
2021年7月号掲載論文
すでに10数種の動物種に感染を広げている以上、新型コロナウイルスは根絶できない。世界規模の集団免疫も期待できない。十分なワクチンを生産・供給するには長い時間がかかるし、反ワクチンムーブメントの存在も集団免疫を達成させる見込みを遠ざけている。一方では、新種の変異株が次々と登場している。より高度な耐性をもつか、より感染力の強い新型の変異株については、追加のブースターショット、あるいは全く新しいワクチンが必要になるかもしれず、この場合、ほぼ200カ国の数十億人にワクチンを接種するというロジスティック上の大きな課題に世界は直面する。現在の検査キットをすり抜ける変異株が出てくる恐れもある。要するに、パンデミックが最終局面にあるわけではない。多くの人が短期間で終わることを願った危機は終わらず、現実には、驚くほどレジリアントなウイルスに対する長くゆっくりとした闘いが続く。
- 終わらない闘い
- なぜこうなったのか
- 変異株の脅威
- アメリカが世界のためにできること
- 感染症対策テクノロジー
- グローバルヘルスシステムの刷新
- パンデミックを阻止するシステムの構築を
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